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しちはやは名古屋の質屋です
しちはやは名古屋の質屋です
そもそも「質や」って何するところ？
質屋という存在は聞いたことがあっても具体的にどうやって利用するのかわからないという方は、以下のように感じたことはありませんか？
これらの問題を全て解決するべく、名古屋の質店に在籍するプロのウェブ運営スタッフが質屋の相場について細かく解説していきます。
この記事では以下の内容について詳しくわかるようになります。
質屋と言えば、時計やブランド品を買取ってもらうこと一択であると考えている方が多いように感じます。もちろん金やプラチナ、ダイヤモンドなどの宝石からシャネルやロレックスなどの高価なブランド品も取り扱っていますが、質屋が扱える商品はこれら高額なもののみならず、様々なものを取り扱うことができるのです。その理由は質屋の歴史を遡るとよくわかります。
そもそも質屋とは金銭的に困窮している人を救うために設立された組織で、その歴史は3000年前の中国が発祥であると言われています。農村部で自給自足の生活をしていた農民への急場の短期融資が始まりで、この当時から質屋は独立して営業し、1500年前の仏教寺院でも同じビジネスモデルが残っていることがわかっています。日本でも伝統的な金融機関として1192年の鎌倉時代以前から存在し、現在まで様々な質屋が全国に存在します。1800年代後半から1900年代前半までに、日本の様々な場所で調査された質屋への質入れ品を見ると、最も多いのは生活必需品で中でも衣料品が多いことがわかります。その他、質屋の出店地域によって質入れ品は異なり、東京都の多摩川西部の質屋では生糸や漁具などが質入れされたり、長野県の農村地帯では農具が質入れされたりと、質屋に持ち込まれる品物は店舗が存在する地域の環境に大きく影響していたことがわかります。
ヨーロッパではイギリスのロンバード家とイタリアのメディチ家が融資を行う一族として有名で、イギリスのエドワード3世が1388年に自身の宝石などをロンバード家に質入れしてお金を借り、フランスとの戦争資金に当てた事は有名で、現代もロンドンの中心地にあるロンバード通りは銀行などの金融機関が立ち並び、アメリカのウォール街と並ぶ金融街としてその名を馳せています。
このように、庶民から王族まで世界中で「質」というシステムが利用され、人々の急場の資金に対応していたのです。また、質入れ可能な品物も、衣類や漁具から高価な宝石まで様々なものを質屋が取り扱ってきたこともわかります。これは現代も同様で、質屋が取り扱う事の出来る品物はエルメスやカルティエなどのジュエリーや、ルイヴィトン、グッチなどのブランドバッグや財布、ロレックスやオメガなどの腕時計といった高価な品物だけでなく、楽器、カメラ、電化製品やキャンプ用品、釣具、電動工具、建築在庫まで幅広く取り扱うことが出来ます。また、質屋は質蔵と呼ばれる保管場所を確保する必要があるため、お客様が必要な金額に届くまでいくつでも品物を持ち込むことが可能です。つまり、仮に5万円という金額が必要な場合はそれに見合う高額な品物が手元に無くても、倉庫で眠っている電動工具類や、子供が小さい時に使用していたがもう使わなくなったキャンプ用品、忙しくなってすっかり行かなくなったため物置にしまいっぱなしになっている釣具などをまとめて質屋に持ち込むことができれば、目標金額を容易に得られるのです。
ただし、質屋によっては取り扱う品物を限定している場合がありますので、自宅の近くの質屋の店頭に品物を持ち込む前に、電話やメール、Lineなどでその品物が質として取り扱ってもらえるかどうかは必ず確認しておきましょう。
ここではまず質屋で取り扱いが出来る品物の概要についてご説明しました。様々なものがあることがお分かりいただけたことと思います。ところで、質屋は品物を売るだけでなく、預けても現金を手にすることができるということをご存知でしょうか。これが、「買取」と「質入れ」の違いです。後者の「質入れ」は「質預かり」とも呼ばれ、品物を質屋に預けてお金を借りる行為を指します。そこで次はこの買取と質入れ/質預かりの違いと流れについて詳しくご説明します。
質屋の利用は２パターンあります。一つは買取、もう一つが質入れ/預かりです。ここではこの二つの違いと、お客様のニーズに応じてどちらが適しているかを詳しく解説します。
買取とは読んで字の如く品物を質屋に買い取ってもらうことです。質屋の買取サービスは、手元の品物を手放しても構わないという方におすすめの方法で、流行のデザインが変わったためもう使わなくなったブランドバッグ、一度DIYをしたが使わなくなった工具、機種変更したため使用しなくなったiPhoneなどを質屋に売って現金を得るという方法です。その他、金やプラチナなど、「今が売り時」という相場が最高値になっている時にこれらの地金を手放して現金を得るというケースもあります。
買取の場合、品物の所有権はその場でお客様から質屋側に移ります。そのため一度手放した品物を取り戻したいと思っても、その時の売買価格で取り戻すことはできません。通常質屋は、お客様から買い取った品物を質屋独自のルートで再販に出します。一般的には業販もしくはインターネット販売が主流ですが、質屋によっては自社で買取部門と販売部門を分けており、買取った品物を自社のECサイト、もしくは店舗で販売しているところもあります。このような場合、一度手放した品物がその質屋から再販される可能性もあり、取り戻すことが可能ですが、売買価格ではなく相場価格での買い戻しになりますので割高になってしまいます。そのため、その品物は「今後一切必要がない」という場合以外は、次にご紹介する質入れ/質預かりサービスを利用した方が良いでしょう。
質入れ/質預かりは、手元の品物を手放さずに現金を手にしたいという方におすすめのサービスです。これは先にお伝えした質屋の起源である品物を担保にして一定期間、急な出費に対応するためにお金を借りるという仕組みで、毎月ごとの利息がかかり、3カ月を目処に返済するという仕組みです。借りた金額と返済時までにかかった分の金利の支払いが済んだら預けている品物は手元に戻ります。これは、質入れや質預かりで質屋に預ける品物の所有権が借入をしている期間内はお客様にあるためです。ただし、期間内に返済が出来なかった場合は質流れと言い、品物の所有権が質屋に移るため取り戻すことが出来なくなります。
買取と質入れは、所有権がどちらにあるかということ以外に、品物の査定金額も異なります。通常質入れの際の品物の査定金額は買取金額の7割〜8割程度です。つまり、買取査定金額が10万円分の品物であった場合、その品物を質入れすると査定金額は7万円〜8万円に下がります。しかし、これが質入れのデメリットかというとそうではありません。なぜなら質入れにかかる金利がこの差額となっているからです。一般的な質入れの月利は10万円以下は7%です。この金利を元にして同じ品物を3ヶ月間質入れした場合の支払額を比べてみましょう。
買取金額：10万円
質入れ融資額：8万円
3ヶ月後の返済額＝（8万円×7%×3ヶ月）＋8万円
＝96,800円
ご覧いただくとお分かりの通り、3ヶ月後に返済すると、大体買取金額と同じくらいになる計算です。そのため、質入れ/質預かりサービスを利用する時は、必ず返済計画を立ててから品物を持っていくようにしましょう。とはいえ、当初立てた返済計画が予測不能な出来事で崩れてしまい、3ヶ月後に返済が出来なくなってしまう事もあるでしょう。その場合、3ヶ月分の金利を支払えば期間の延長が可能です。
質預かりに関する借入期間の数え方などは「質を預かる質預かりとは？実際の店舗スタッフが徹底解説」をご覧ください。
このように質入れ/質預かりは利用者のニーズや品物への思いいれなどがある場合にはピッタリのサービスです。次は、質入れ/質預かりの賢い利用方法について詳しくご説明します。
質入れの際の利息は質屋営業法により定められており、以下が一般的な質屋の利息一覧です。
|
5万円以下 |
8% |
|
〜10万円以下 |
7% |
|
〜50万円以下 |
5% |
|
〜100万円以下 |
4% |
|
100万円以上 |
3% |
ご覧いただいた通り、借入金額が高くなるにつれて金利が徐々に下がります。質屋の中には低金利を謳っているところもありますが、大抵借入金額が〜万円以上など、高額な品物を質入れする際と、条件が付いている場合があります。つまり、上記金利表の中で5万円以下に当たる品物の場合はこの低金利が当てはまらないということになります。
では、5万円以下の融資を受ける場合に低金利で借入をするにはどうしたら良いのでしょうか？それは、初回1ヶ月間金利無料のサービスを受けることです。実施している質屋は少ないかもしれませんが、名古屋の質屋しちはやではこのサービスを提供しています。どのような事かというと、品物を預けていただき、最初の1ヶ月で借りた金額を返済した場合は利息が一切かからないという事です。
さらにこのサービスのメリットは、2ヶ月、3ヶ月借入をした場合でも金利の額がかなりお得になる計算です。以下に金額のシミュレーションを紹介します。
5万円を初回0利率で借入し、1ヶ月後に返済した場合
| 借入金額 | 返済金額 | 実質月利額 | 利率/月 |
| 50,000円 | 50,000円 | 0円 | 0% |
5万円を初回0利率で借入し、2ヶ月後に返済した場合
| 借入金額 | 返済金額 | 実質月利額 | 利率/月 |
| 50,000円 | 54,000円 | 2,000円 | 4% |
5万円を初回0利率で借入し、3ヶ月後に返済した場合
| 借入金額 | 返済金額 | 実質月利額 | 利率/月 |
| 50,000円 | 58,000円 | 2,667円 | 5.3% |
いかがでしょうか。5万円以下の金額でも2ヶ月で返済出来れば実質月利は4%と、上記の金利表の中で100万円以下の利率と同じ金利で借入が可能なのです。
この初回0金利サービスは特に、短期間の融資を希望している方に有利に働きます。例えばスマートフォンなどはあまり長い期間預けてしまうと日常生活に支障をきたすでしょう。しかし、iPhone 15 Pro maxなどは高額査定の対象です。そのため、短期間で急場の資金に対応したいという場合はこのような質草を預けてこのサービスを使い、1ヶ月で返済してしまえば質料（利息）は一切かかりません。
このように初めての方に安心して利用していただける人気のサービスが初回利息0キャンペーンを利用した質入れです。では次にこのページのタイトルにもあるように5万円を借入するにはどのような品物を預けると良いかをご紹介します。
多くの質店ではブランド品や金、プラチナ、腕時計などの高額な品物は取り扱いますが、釣具や電動工具、ましてや商品在庫などを取り扱っている質屋は少ないです。そこで当店では、扱う品物に制限を付けず、様々な品物を取り扱っています。当店のモットーは最初にお伝えした小口融資の数を増やす事で、当店で取り扱うことができる品物は以下の通りです。
これら以外でも価値のつくものであれば基本的にお預かりします。そして、これらの品物は何点持ち込んでいただいても構いません。先にお伝えした通り、質入れの査定額は買取価格の約7〜8割です。そのため、5万円の借入を希望する場合は買取価格の総額が65,000円〜70,000円程度の品物をお持ちいただき、金額に納得していただければ即日融資が可能です。以下に5万円の金額を借りることができる品物の例をご紹介します。
電動工具で5万円を借りるには
電動工具は物によりますが一般的なスクリュードライバーなどは3,000円程度です。そのため、職人さんなどは10点以上とまとめて多くの工具をお預けいただくケースが多いです。そうする事で、目標の金額を得られます。また、夏に使用する業務用の扇風機などは冬には使用しないでしょう。そのためシーズンに応じて使わない工具などを預けていただく方も多いです。電動工具の詳しい参考価格などは「電動工具の買取と質、最新情報を質屋が解説」をご覧ください。
釣具で5万円を借りるには
ベイトリールなどは高額になる傾向にあります。その他ロッドだけでなくメタルジグやエギなども対象です。小物類は一つ一つが少額ですからこれらも数が多くなれば融資額を増やすことが出来ます。使用しないリールとロッドを合わせて2〜3点お持ちいただければ5万円の融資を受けることは容易です。
カメラで5万円を借りるには
カメラは本体だけでなくレンズや三脚などの付属品もお預かりすることができます。傷が無ければレンズ一つで5万円の融資が可能なものもありますが、傷が付いてしまっているものもいくつかお持ちいただくことで5万円は得ることができます。
ゲーム機で5万円を借りるには
人気のNintendo Switchなどは状態にもよりますが2万円〜3万円の買取価格です。付属品や箱、取扱説明書などがあると高額の査定になります。そのため、スイッチ本体とソフト数点で5万円の融資が可能です。
スマホで5万円を借りるには
国内ではiPhoneが人気で、スマートフォンは世代が新しいものであればあるほど高額になります。2024年時点ではiPhone15 Pro maxが最も価値が高く、傷やスレなどが無い状態が良いものであれば1点で10万円を超える価値が付きます。スマートフォンは日常的に使用するもののため、本当に急場の出費に対応する以外ではあまり持ち込まれることはありません。そのため、短期間だけ資金が必要な方が仕方なく質入れするケースが多いです。
家具類で5万円を借りるには
家具類はブランド家具が人気で価値が高くなります。家具類の価値はブランドと状態に大きく影響を受け、数千円から数十万円にのぼります。ローテーブルなどは人気が高くブランドローテブルは一つで70,000の価値が付くものもありますが、ブランド家具で無くても質入れする家具の量が多ければ5万円の融資が可能です。
お酒で5万円を借りるには
酒類はウィスキーが人気が高く、日本の竹鶴や響などの古いものであれば1本で10万円を超えます。その他ワインやシャンパンなども高額査定の対象です。お酒で注意しなければならないのは内容量の目減り具合です。液面がかなり下がってしまっているものなどは物などは栓が開いていないでも価値がつかない場合がありますので、保存状態に注意しましょう。また、酒類は未開封が基本です。一度開けてしまったものは価値がつきませんのでご注意ください。その他日本酒や焼酎などもお預かり出来ますので、お酒で融資をご希望の場合、LINEなどでお手元にあるお酒を全て写真を撮って送っていただけましたら事前査定をさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
家電で5万円を借りるには
家電は基本的に3年以内のもののみ取り扱っています。そのため年式が新しいものであればあるほど価値が高くなります。家電は冷蔵庫から洗濯機まで様々です。2022年式のPanasonic製ドラム式洗濯機で8万円近い買取り価値があるものなどもありますので、このような品物であれば一つだけ質入れしていただければ5万円の融資額を優に上回ります。その他電子レンジやヘアードライヤー、テレビなども査定対象です。
在庫商品で5万円を借りるには
在庫商品にも様々なものがあるため、このような商品でいくらとは言い難いのですが、人気の品物であれば高額査定の対象となります。建築在庫なども取り扱っていますのでご相談ください。通常在庫商品をお持ちいただく方は企業の方が多いため、高額なお取引が多いという印象です。
パソコンで5万円を借りるには
パソコンも年式が新しいものであればあるほど価値が高くなります。人気のMacbookなどは最新式のもので大体10万円〜15万円前後の買取価格で、デスクトップパソコンなどは物によっては20万円以上の値が付く物もあります。パソコンも購入時の箱や備品があるものであれば高額査定の対象となりますので捨てずに取ってある方は必ず一緒にお持ちください。
金券・切手で5万円を借りるには
金券は純粋にその価格、切手も同じく枚数によります。切手の場合はシートになっているものの方が高い値段が付きます。
キャンプ用品で5万円を借りるには
キャンプ用品はスノーピークなどのブランドものが高額査定の対象となります。また、使用感の少ないものなども査定額に影響します。一般的にキャンプ用品は数千円〜数万円の価格帯でお預かりするケースが多いため、キャンプ用品で5万円の融資額を目標とするには品物を多くお持ちいただく必要があります。これまでの融資実績では、ローテーブル、チェア、テント二つ、バーナー、寝袋などをまとめてお持ちいただいた方で65,000円のご融資をさせていただきました。
以上がカテゴリー別で5万円を借りる目安を簡単にご紹介しました。質に関する詳しい用語集や、お得な返済方法については「質に入れるとは？質屋が解説する質屋の賢い使い方」に詳しく記載しています。また、質預かりの商品相場価格の目安については「質預かりの相場とどんな品物でお金が借りられるかを質屋のスタッフが徹底解説」をご覧ください。次は、質入れサービスを利用する上で来店前に知っておくべき注意点についてご説明します。
質入れを利用するのに必要なものは先にご紹介した品物と身分証明書だけで、身分証明書となるものは以下の通りです。
質入れは通常、営業時間内に質屋に品物を持って来店し、査定額に応じた現金を融資するという流れです。その際、品物の預り証となる「質札」を現金と共にお渡しします。この質札には借入金額、月利、返済期限、預けた品物の数などが記載されています。
質札を失くしてしまった時の対処法などは「質札（しちふだ）は大切？無くしてしまったら」をご覧ください。
消費者金融とは異なり質屋の利用にあたって審査は一切ありません。その理由は担保の有無です。質屋でお金を借りる場合は質草と呼ばれる担保を預けます。一方、消費者金融でお金を借りる場合、担保は不要です。そのため消費者金融では借入をする人の過去の借入履歴、借入れ期限内での返済能力があるかどうか、会社に勤めていて定期的な収入があるかどうか、また返済できなかった場合、代わりに返済をしてくれる人がいるのか、ブラックリストに載っていないかなどを事細かに調べる必要があります。そこで、消費者金融では融資の前に信用情報機関にアクセスをしてその人の情報を調べ、会社や所属組織での在籍確認などを行うため借入までに時間がかかります。つまり、ある一定の基準を満たした人が消費者金融での融資対象者とたるため利率も低いのです。
質屋ではあくまでも担保となる品物の価値に応じて融資を行うため、品物の査定にかかる時間のみでお客様はスピーディーに現金を手にすることができます。また、過去に自己破産や債務整理を経験している人でも借入れをすることができます。もう一つ質屋の利点をお伝えすると、信用情報に傷がつかず、何度でも利用することができます。そのため銀行や金融機関などにお勤めの方からのお問合せも多いです。
このように質屋での借入れには様々なメリットがあります。質入れの対応期間は一般的には3ヶ月ですが、この期限を過ぎてしまった場合等についてお伝えします。
これまでにもご案内した通り質入れの際には品物を預ける必要があります。そして、3ヶ月以内に利息と元金を支払った場合、この品物をお客様の手元に取り戻すことができます。しかし3ヶ月経っても返済できなかった場合はこの品物の所有権は質屋に移り、お客様の許可なしに品物を販売することができます。これを質流れと言います。一度質流れになってしまった場合、先にもお伝えしたように品物を取り戻すことは困難です。質屋は通常質流れ品を業販に出すか、オークションなどにかけて販売して融資金額を回収します。そのため、運よくオークションサイトなどで自身が預けた品物を見つけることができるかもしれませんが、借入時の価格ではなく市場価格で再購入する必要があります。なお、質屋では返済の督促や催促などの取り立ては一切ありません。そのためこの質流れの期日をしっかりとお客様側で覚えておく必要があります。この質流れの期日は質屋用語で「流質期限」と言います。流質期限は質札に記載されています。また、この流質期限が質屋の定休日などに重なっている場合は前倒しになることが多いですが、念の為確認しておきましょう。
流質期限までに金策が間に合わないが、預けた品物がお客様にとってとても大切なものでどうしても取り戻したいという場合、流質期限までにかかった金利を支払うことでこの期間を月単位で延長することができます。これを質屋用語では「利上げ」と呼びます。例えば電動工具を質入れし、三万円を借りた場合、3ヶ月間の金利は7,200円なので、3ヶ月後に7,200円を支払えばそこから更に3ヶ月期間を伸ばすことができるのです。こうして次の3ヶ月間に金策が出来れば品物を取り戻すことができますので、どうしても流質期限に間に合わない場合は必ず電話などで質屋に連絡を取って相談しましょう。
以上が質屋に来店前に知っておくべき大事な情報です。では最後に質屋のもう一つのサービスである買取についてご説明して終わりにしたいと思います。
高価買取のコツ：品物の価値を最大化
質屋のもう一つのサービスが買取です。これは売買が行われた時点で品物の所有権が質屋に移るというものです。質入れとの違いは、査定価格と、基本的に来店不要という点です。通常質入れの場合は質屋に来店する必要がありますが、買取の場合はLINEやメールなどで査定をしてもらったらあとは質屋のスタッフを自宅や職場などに呼んで買取をしてもらう「出張買取」、品物を梱包して質屋に送り、現金を振込みなどで受け取る「宅配買取」等のサービスを利用することができます。これらのサービスは多くの質屋で行っていますので、依頼する質屋のホームページなどで確認してください。
買取の場合は品物を手放すことになりますので、少しでも高く売りたいとほとんどの方は考えるでしょう。そこで、品物を高く売るための大事なポイントを最後にご説明します。
売り時
これは金やプラチナなどの貴金属の買取を依頼する場合に非常に重要です。地金の相場は日々変動します。そのため、依頼する質屋のホームページを確認し、少しでも高値がついている時に手放すようにしましょう。金相場は国内や海外の情勢など様々な要因が影響しますので、世界の経済状況なども把握することで損をしない取引ができるはずです。
市場価値
ブランド物や腕時計などはこの市場価値が大きく影響します。人気のロレックスなどは年単位で数十万円も価値が上がることがありますが、モデルによっては数ヶ月前よりも価値が下がってしまっているものなどもあります。そのため市場動向をしっかりと確認しましょう。
その他ブランド物といえば、お財布などが有名です。独特なスタッズを全面にあしらったクリスチャンルブタンの財布などはデザイン性も高くぱっと目を惹く商品です。しかし近年のキャッシュレス化のあおりを受け、ブランド財布などはその価値は下落傾向にあります。購入時は数万〜数十万円の価値があった財布は買取価格が数千円というケースも多いため、手放すタイミングの見極めが重要です。
質屋での買取相場価格の目安は「質屋スタッフが質の買取価格を紹介！その相場とは？」をご覧ください。
状態
お酒などは保存状態が買取価格に大きく影響します。保存状態の悪いワインなどはコルクがカビてしまい、穴が空いてしまっている場合があります。ブランド家具なども使用状況によって価格は大きく変わりますので日々の手入れが重要です。
付属品
工具類やゲーム機、時計やブランド品、酒などは購入時の箱や説明書などがあると買取価格が上がりますので普段から手放すことを考えて、箱や付属品は保管するクセを身についておいた方が賢明です。
クリーニング
電動工具やキャンプ用品などは、おがくずや泥などを綺麗に拭き取ってあると買取査定額がアップします。貴金属などは基本的に地金の価格での買取になりますので仮に傷などがあったとしても気にする必要はありません。一点注意が必要なのは、過度なクリーニングです。お酒などは濡れた布巾などでゴシゴシ擦ってしまうとラベルや装飾の金メッキなどが剥がれてしまう場合があります。また、腕時計なども傷を気にして番手の細かいサンドペーパーなどで擦ってしまうと細かい傷がついて取れなくなってしまうこともありますので、過度なクリーニングは避け、柔らかいメガネ拭きなどでホコリを払う程度に留めましょう。
まとめ
質屋には質入れと買取の二種類のサービスがあります。共に品物と身分証明書のみで審査などはなく現金を手にすることができます。質入れは品物を手放したくない方におすすめのサービスで、品物を手放しても良いという方は買取サービスを選びましょう。
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